地域との連携と支援のかたち
利用者さんが地域の一員として楽しく過ごしていけるよう、自律・自立した生活を送っていける支援を心がけています
地域の行政、医療、その他の支援団体との連携を行い、より手厚いサポート体制を構築していくのと同時に、地域に暮らす住民の一員となれるよう、生活の支援を行っています
共同生活
利用者さんはグループホームで他の利用者やスタッフと共同生活を営みます
日々誰かとコミュニケーションを行うことで、自律心が育まれ、心が穏やかになる等の変化が生まれます
また、生活は自立した行動が主体で行われるため、他者への依存を軽減し、自立して行える生活の範囲を広げるお手伝いをします
管理人・世話人は毎月研修
介護福祉サポート協会では虐待の防止やサービスの向上を図るため、毎月テーマを設けて世話人さんの研修を行っております
昨今、残念なことにサービスの質の低いグループホームも多いという噂を耳にします
私たちは障害者福祉業界が今後一層の支援を受けるためには、グループホームのサービスの質の向上と世間に障がい者への理解を深めてもらうことが必須と考えます
そのため世話人さんには実際に起こりうるケースを前提にした、実践的な研修と指導を受けていただき、日々の業務に活かしてもらっています
また、管理者につきましては、世話人さんが働きやすい労働環境を作ることでホーム全体が良い施設にしていくための勉強会を行っております
こうした一つ一つの取り組みが、利用者さんにも還元されるものだと私たちは信じて行動しております
障害者に対する誤解
知的・精神障害者の犯罪率(再犯率も含む)は健常者の犯罪率より圧倒的に低いということを知ってほしい
この事実は犯罪白書の統計データによって証明されています
しかしながら、世間では全く反対の噂を耳にします
「知的・精神障害者の犯罪率は健常者の犯罪率より圧倒的に高い」とされ、「知的・精神障害者は怖い」というイメージが世の中に広まっています
年間の知的・精神障害者の犯罪検挙数は全検挙数の約0.6%であるとされています。精神障害者の数が全人口の約2%であることからすると、精神障害者の犯罪率はむしろ一般より低いといえます
しかもこの数字は警察が「精神障害の疑いがある」と判断した数も含めていますから、実際にはもっと少ないかもしれません
また、「知的・精神障害者は更生が難しく、再犯率が高い」という声を聞くことがあります
殺人や放火といった重犯罪を犯した場合、知的・精神障害者の再犯率はほんとうに高いのでしょうか?
殺人および放火を犯した知的・精神障害者について、初犯後11年間における再犯の実態を調査した報告によると、その再犯率はおのおの6.8%と9.4%でした
ところがこれと比較すべく調べた一般犯罪者の同じ期間における再犯率はおのおの28.0%、34.6%と知的・精神障害者の4倍に近い再犯率を示していました
知的・精神障害者よりも一般人のほうが犯罪率も再犯率も高いんです
しかし、これほど明確なデータを目にしても「知的・精神障害者が怖い」というイメージを払拭することはできないと思います
彼らの言動が一般の人とあまりに異なるため、不気味さを感じてしまったり、奇異の目を向けてしまうことがあると思います
それは何も特別なことではありません、むしろ普通のことだと思います
いきなり180度態度を変え、「知的・精神障害者に深く理解を示し、親密に接して欲しい」とお願いしているわけではありません
少しだけの様子を見ようとする時間と理解しようとする気持ちをください、ほんの少しで構いませんので
私たち協会員や現場のスタッフは少しでも地域社会に利用者さんが馴染んでいけるよう、全力をもって支援していきます
多くの時間と労力がかかるものだと思いますが、いつかこうした偏見のない世の中になるよう私たちなりの努力を続けていきます